神無月
2007年10月

 5月より、ずっと手を患ってきたErillですが遂に手術をして一挙に解決を図ることになりました。そこで、本日は、先生から手術の説明を受けるために、Tarlinも保護者としてErillの病院に付き合いました。Erillの主治医は、この道ではとっても権威のある方と言うことで自信のある説明にすっかり納得して、お任せすることにしました。手術日は10月18日ということで、2週間程度の入院が必要になるとのことでした。そこで、何よりも体力を増強しておくことが必要と考え、奈良の嶮峰「若草山」への登頂を目指しました。 はるか天上にそびえ立つ若草山をご覧下さい。

 幾多の困難を乗り越えて登頂に成功するとどうでしょう。 聖なる生き物として古来よりあがめ奉られている「お鹿様」に出会うことができました。夕日に照らされて草をはむ姿は金色に輝いておられます。なんと幸先の良いことでしょう。きっとErillの手術は成功することでしょう。
 

 こうして、Erillの手術に向けての体力作りの一日は静かに終わりました。

Erill手術 その日と言われるまで

   あと、12日・・・
 

 今日はErillの左手の手術本番の日です。 午前10時から始まりましたが、病院がさほど大きくないこともあり、よくテレビドラマであるような手術前の担架の上で、「頑張ってね・・・」などと言った感動のシーンを味わうこともなく、バタバタと麻酔、手術と機械的に処置が済み、1時頃に病室に戻ってきました。まだ、麻酔が残っているようで、何かしゃべっているのですがろれつが回っておらず、何を言っているのか分からない状態でした。目も虚ろで宙を泳いでいます。それでも、段々と正気を取り戻してきました。
 さて、このままでは、「なんだ、それだけ?」ってな感じですが、事件はその後に起こりました。この日は午後6時の病院食が出されるまでは絶食を命じられており、ずっと空腹に耐えていたErill。4時頃にトイレに行って帰ってくると、足下がふらついており、目が、手術直後よりも虚ろになっています。「もしかして、ヤバイ?」と思ったのですが、Erillから発せられたふざけたお言葉が、「お腹減ってフラフラ」 ・・・  (・ ・);  ハァ? 「倒れそう」 ・・・ (_ _); どうしたものでしょう。こんな時って、ナースコールをかけても怒られないのでしょうか。 いえ、怒られないとしても、きっと、呆れられるはずです。 だって・・・ 想像してみてください。

   (バタバタ) 看護士: どうなされました? 
           患 者: お腹空きました。
           看護士: ・・・
           患 者: ペコペコです。
           看護士: ・・・

といった、二の句を告げないような、お寒いシーンが展開されるはずです。社会人としてこのような無様な状況を創り出すことは許されないTarlinは、ナースセンターに行って、「妻が、ちょっと低血糖気味みたいなので、何か食べさせてもよろしいでしょうか。」と問いかけ、看護士さんから主治医の先生にまで尋ねてもらって、ようやく、プリンくらいならとの許可を得ました。きっと、主治医の先生に尋ねられたということは、こんな患者、いないのでしょうね。(T T)
 まぁ、そんなこんなで、Erillは、こんな姿になってしまいました。

2007年10月18日(木曜日) Erill手術 〜空腹と闘い・・・敗北〜

2007年10月6日(土曜日) Erill手術に向けて 〜プロローグ〜