2004年5月
 
     
2004年5月

 先月下旬に恩師の先生から頼まれた作業、結局4月いっぱいまでかかってしまい、気が付けば五月。世間は黄金週間を迎えていますが、Tarlinは3日〜5日は不幸にもお仕事。そのかわり、というわけではありませんが、本日1日は会社の創立記念日で、ささやかな三連休です。疲れているし、どこにも出掛けず家でのんびり。お伴は、韓国ドラマのDVDです(^^;。『チャングムの誓い』で韓ドラの面白さに開眼したTarlinとErill。Tarlin母様が知り合いから借りてきた『砂時計(モレシゲ)』という計24話のドラマが良さそうだったので、私たちも見ることにしましたが、何と言っても、又貸しなので、Tarlin母様からは、「返さないといけないから早く見てね。 (実際のところ・・・「見ろ」か?)」 と矢の催促。 4月から週末のたびに拷問を受けるが如く見始め、昨日やっと見終えました。 ふぅー。
 この『砂時計』、1995年放映当時は平均視聴率45%、最高視聴率は何と64.5%を記録し、放映時間になると職場や街から人がいなくなるため、「帰宅時計」と呼ばれていたとか。さらに凄いのは、これだけの大ヒットを記録した作品が、『チャングム』のようなファミリー向け痛快史劇でもなく、『冬ソナ』のような恋愛物でもない、深刻かつ重厚な社会派ドラマだということ。
 1970〜80年代の軍事独裁政権化での激しい民主化運動と弾圧、そして88年の民主化開始までの時代を背景に、ヤクザの世界に身を投じるテス、検事として正義を貫こうとするウソク、カジノ経営で財を成した家に生まれ、やがてその後継者となるヘリンの三人を通して、政治権力と暴力団、財界、ひいては官僚社会までもが癒着する、腐敗まみれの社会の暗部を克明に描き出していきます。野党の大会や議員の集会があると、与党に公安当局が絡んで暴力団を動員し襲わせる、すさまじい政治暴力と癒着。光州事件での軍隊による市民運動弾圧、三清教育隊で行われた「浄化教育」という名目の拷問そのものの鍛練。どれも無実の市民が巻き添えの、恐怖政治です。80年代初頭の韓国の市民が置かれた状況、軍事政権の恐ろしさが、切々と伝わってきます。隣国がついこの間までこんな厳しい状況だったとは、同時期の日本ののほほんとした世情を思うと、いたたまれません。(ちなみに、この時期の指導者であった全斗煥大統領をはじめ、軍事政権の政治家は親日派が多く、「歴史の見直し」を唱える盧武鉉政権下における反日の動きは、独裁色を退行させ民主化を進めるという、韓国の国内事情と表裏一体の一面があるようです。そのことを知ると、日韓関係の動きもまた見方が変わってきます。)
 劇中、ウソクの父親が語る印象深い言葉があります。「物事には正と邪がある。それを見失うと、出口を失う。」 このドラマのテーマというべき真理を悟った人物が、社会の最下層にいる貧しい農民である、というのもまた示唆的です。その言葉を辿るような主人公3人の生き方が、心を打ちます。
 物語は、民主化が始まった88年、悲劇的結末を迎えながらも、3人の友情と、友情によって「邪」のなかで貫かれた「正」に、未来への希望を託して終わります。Tarlinいわく、「昔のNHKのドラマ、『択捉はるかなり』とか『黄金の日々』も、こんな感じで面白かったのに。」 う〜ん、最近見たもので骨太かつ力強いのは、『ハルとナツ』くらいでしょうか?『純情きらり』もなかなか。 『砂時計(モレシゲ)』、韓国を知る上でも、社会や政治という物を見つめる上でも考えさせられる、深遠な名作です。

2006年5月1日(月) 韓国ドラマ『砂時計(モレシゲ)』

2006年5月2日(月) キョンミリさんを見る

恩師の仕事で消耗して、腑抜け状態のErill。いつものごとく(?)ネットでチャングム情報を徘徊していると、大阪で「チャングムの誓い」で崔(チェ)尚宮役のキョンミリさんのトークショーがあるという記事を発見。崔尚宮は怖いですが、キョンミリさんさんは、とても美しく、素晴らしい演技力。早めに行けば席は取れそうだし、ぜひ一目見てみたいと、タレントのおっかけなどしたことのないErillですが、一念発起(?)、一人で大阪までのこのこと出掛けていきました。
 会場はインテックス大阪。世界各地の物産・観光をPRする「インテックス・フェスタ」なるイベントの一環で、広い会場にはアジア、ヨーロッパ、アフリカ、北米、南米、世界各国のブースが並び、観光パンフを配ったり、特産品を配ったりしています。さながら小規模観光万博です。ふらふら廻っているだけで、韓国、台湾、グアム、ミクロネシア・・・パンフレットと付箋、メモ用紙、はては韓国海苔など、ちょっとした景品の入ったバッグですぐ両手がふさがってしまいました。

 トークショーがあるのは、中央のステージ。他にも、台湾の少数民族の舞踊、ハワイアン・フラ、ウィッキーさんの講演(スリランカの方だったんですね)等、趣向をこらした催しをいろいろとやっています。一時間としないうちに会場を一周してしまったので、前から5列目くらいに席をとって、トークショーまでの時間、楽しく過ごさせてもらいました。
 午後1時半、いよいよキョンミリさんの登場。明るい朱色のチョゴリにふんわりした山吹色のチマで色鮮やかに装われたキョンミリさんは、小柄で、大変可愛らしい方でした。159cmと韓国人としては小ぶりな身長ですが、顔が小さくほっそりされているので、実に綺麗なスタイルです。

 ドラマでは睨み目の厳しさが印象的な崔尚宮とは対照的に、始終ころころと楽しそうに笑われ、愛嬌たっぷりです。受け答えも気配りが届き、よく気の付く人、という感じで、共演した人が「またいっしょに出演したい」と口を揃えるという、明るく楽しい人柄が伝わってきます。
「チェ尚宮はどんどん悪くなっていきますが、普段の自分はよく笑う方なので、どうか今日のこの表情を覚えておいてください」と、可憐な笑顔で話されていました。う〜ん、同じ女性なのに、どうしてこんなに素敵なんでしょう。女優さんは、やはり凄い!
 トークの後、抽選でサイン会があり、こちらのほうは残念ながら外れてしまいましたが、美しい人を近くで見ることが出来、目も心もそのオーラで満たされました。
 この後は、せっかくなので、ベトナムのブースでフォー(ベトナム風うどん)で遅い昼食をとり、ベトナム水上人形劇なる物を観覧。直径3mはありそうな水をはった大掛かりな舞台に、人形が次々登場。農作業の風景やら、龍や動物の踊りやら、5分おきに違う場面に変わっていきます。動作も演出もいたって素朴で、最初は楽しいですが、何せ動きが単純なので、20分もすると退屈になってしましました(*_*)。一時間、きっちり鑑賞するのではなく、祭りの縁日などでふと足をとめて見る物のように思いましたが、う〜ん。
 何はともあれ、一日しっかり楽しめた大阪でのイベントでした。
2006年5月5日(金) 東舞鶴探訪(1日目)
 Tarlin は、5月3日から5日まで現場でお仕事。 小憎たらしいことに、連日、抜けるような快晴です。 「雨よ降れ、嵐を呼べ」と念じつつ(嫌な奴ですな・・・)、ホテルから職場に向かう日々でした。 Erill は上の日記にもあるように適当に遊んでいるようですが、あまり放ったらかしにしておくと、暴れ出す恐れもあるので、仕事の最終日に宿泊しているホテルのある舞鶴に呼び出しました。 舞鶴は、連休明けより Tarlin の聖なる単身赴任寮がある場所です。 ちょうど、どんなところで生活するのかを見せておく点でもメリットがあり、一石二鳥というものです。
 さて、舞鶴は、私たちの家があるのと同じ京都府にあります。しかし、同じ府内とはいえ、南の端から北の端までの移動になり、結構時間がかかります。 それと、交通費も・・・ まぁ、Erill は時間はタップリお持ちなのですが、交通費は忙しい人も、そうでない人も均等にかかってきます。そこで、 「夕方に来ればいいから、ドンコウでおいでね。」と言うと、 反撃をくらうかと思いきや、予想外に素直に、「うん。」といいます。 よしよし、よい子じゃ。 しかし、これからが Erill の凄いところです。 この日は Tarlin は、まだお仕事があるので、夕方に来てくれればいいのですが、 Erill 様のおっしゃることにゃ・・・。 「朝一番の電車で行って、先にいろんな所、見とく。」   相変わらず、じっとしてられないのね (- -);。
 予報によると、本日が連休最後の晴天。五月晴れのもとErill一人で五老岳からの舞鶴湾の風光明媚な眺めを堪能し(ずるいですな)、Tarlinはにもう一つ興味を引かない田辺城跡を見物したようです(まあ、これはよしとして)。
 そんなこんなで、東舞鶴駅で待ち合わせて、いったんホテルにチェックインした後、予てより気になっていたフランス料理店「レストラン タケウチ」でディナーをとりました。 地元の素材を丁寧に調理した料理は絶品でした。 ご夫婦で営まれている、こぢんまりとしたレストランですが、ワインも絶妙のタイミングでサーブして下さり、至福でした。 美味しい物があれば、そこそこ幸せの Tarlin。 舞鶴がとても気に入りました。 
2006年5月6日(土) 東舞鶴探訪(2日目)
 昨夜のディナーの感動も醒めやらぬまま、一夜明けて、今日は、舞鶴観光の日です。舞鶴観光の足は、何と言っても、土曜・日曜・祝日に運行している観光巡回バス、その名も「プリーズ号」です。1回100円均一料金で乗れるので、とってもお手軽です。 東舞鶴駅に出て、このバスに乗り込み、まず目指したのは、「引揚記念館」です。 舞鶴と言えば、岸壁の母に代表されるように、戦後、大陸からの引き揚げ者を受け容れた港です。
引揚記念館は、かつて引き揚げ者が乗り付けた桟橋と収容施があった近くの丘の上に建っています。そして、そこからは、桟橋を含めた湾全体を見下ろすことができます。 神戸や横浜と言った大規模港ではなく、このようなこぢんまりとした湾の方が、それまで苦労してきた引き揚げ者の方達も祖国へ戻ってきた感慨が強かったのではないでしょうか。 そんな感慨に浸りながら、記念館に、なんと劇団四季のポスターが貼ってありました。 作品は当然「異国の丘」です。そして、そこ
には、主役の九重秀隆を演じた石丸幹二さんと下村尊則さんのサインがしてありました。異国の丘を見たときは、非常に悲しい作品だと感じましたが、ここで役への思い入れを新たにされたのでしょうか。 さて、ここで少しハプニングが(そんな、大袈裟なものでもありませんが・・・)。最初の予定では、舞鶴に来たら「肉じゃがを食べる」と決めていました。(また、食いもんですかって感じですが) そして、事前調査から、引揚記念館で食すことが出来るとのことだったので、楽しみにしていました。 そうです、3月に行った呉で「海軍さんの肉じゃが」に目覚めて、呉と「元祖」を競い合っている舞鶴で、その真実を見極めようとしたのです。 しかし、記念館の食堂でメニューに目を通すと、「肉じゃが」がありません。(・・) 店の方に聞くと、もし店内で食べたい場合には、お土産用のレトルトパックを購入して、それを温めてもらうようなのです。 But・・・レトルトパックじゃ、恐らく無条件に呉に軍配が上がってしまうでしょうから、不公平というものです。 ということで、今回は諦めました。
 舞鶴から帰ってきたばかりですが、再び舞鶴へ。今度はTarlinの引っ越しです。5月から8月までの予定で、家具・家電付きのマンスリーマンションに入るので、生活用品もそんなに要らないし、引っ越し作業もさほど大変ではないかと思ったのですが、もう一人いれば何かと役にたつかもと、Erillもいっしょに転居先に趣きました。
 来てみて正解。そんなに生活用品は要らないかと思ったのですが、いざ荷を解いて、作業を始めると、必要な物や、細かな作業が続出。結局、近くのスーパーに二回も買い出しに行かねばならず、思ったよりもずっと大変でした。家具も家電も全て備え付けとはいえ、ホテル住まいと違って日常の用は自分で足すわけですから、結局、一通りのものは要るのです。ふう。
 
入居先は新築ほやほやのワンルーム形式。床も壁も家具も電気製品も、全て真新しくぴかぴかです。窓を開けると、瓦屋根の波を取り囲む山の緑が見えます。こじんまりとした中に、自然と暮らしが息づく、和やかな眺めです。スーパーや駅も近く、とても住み心地良さそうな舞鶴。福井より好みの環境かも。しかし二ヶ月後には、若狭に移らねばなりません。う〜ん、ちょっともったいない?
2006年5月8日(月) 舞鶴、再び
2006年5月9日(火) 二重生活開始
 舞鶴でのTarlinのお城。六畳一間のワンルームながら、四畳半はあろうかと思われるロフトが付いていて、それも合わせるとなかなかの広さ。天上が高く、背の高い家具もないため、不思議に狭いと感じません。適度に狭い空間に、高い天井・・・これは、非常に落ち着けます。
 午前中、再び買い物をしてから、Tarlinと今後の相談。Erillが1ヶ月に1、2回だけ来て一週間ずっと居るりよも、出来るだけ頻繁に来たほうがいいということで、週末を京都で過ごしたTarlinが週明け舞鶴に戻る時にErillも同行し、火曜日に京都に戻る、というサイクルにすることにしました。Erillの交通手段ですが、行き来が頻繁なので、出来るだけお安い方法に限ります。JRの普通か、高速バスという選択肢ですが、片道の普通運賃だとJRの普通運賃1900円より高速バス2300円のほうが高くなります。が、高速バスに4枚綴り回数券なるものがあり、これだと一回1600円で、ぐっとお得。早速購入することにしました。
 買ってきた物をさっと片づけて、午後、Tarlinは夜勤のお仕事へ。Erillはさっそく回数券を使ってバスで京都へ。舞鶴から綾部、亀岡と、丹波の山里の風景が続きます。新緑の山に、藤や桐の薄紫の花が風雅を醸しています。これから、往復の度に、車窓から初夏へ向かう山里の季節の移ろいを見ることができそう。楽しみです。
2006年5月25日(木) HP開設2周年♪
 今日はHP開設二周年。そして、TarlinとErillの結婚記念日。先週末からErillにまた恩師の先生からの仕事が入ったので、舞鶴と京都でそれぞれ過ごすことになってしまいましたが、楽しみを先延ばしにしたということで(笑)。
 最近更新が滞りがちで、本当に申し訳ありません。一時休止?と思えるようでも、細く長〜く(ミン尚宮?)、続けていきたいと思っておりますので、これからもどうか気長にお付き合い下さるようお願い申し上げます m(_ _)m。
2006年5月26日(金) チャングムツアー予約、そしてキャンセル
 このところ、Erill、あたふたしています。実はこの2週間でいろんなことが起こっていました。まず、5月9日からの週。Erill母が、Tarlinが単身赴任で平日に自由が効くうちに、Erillと二人で旅行に行きたい、と何だか嬉しいことを言ってきてくれます。Erill母、国内は職場の旅行でかなり廻っているので、有効期限内のパスポートもあることだし、せっかくなら海外に連れて行ってやろうと、下調べを始めました。比較的低予算で、手軽に行くなら近場のアジア。しかし、これには大きな難問が。なんと、Erill母は、胃腸が弱く、油っこい中華はだめ。加えて辛い物が苦手なので、スパイシーなエスニックや唐辛子たっぷりの韓国料理はもってのほか。この難問を解決すべく、Erill、いろいろな行き先とツアーを検討したあげく、近場のアジアで中華も辛い物も出ない、絶対安全なツアーを発見。それは、韓国料理でも辛くない宮廷料理が三食に付く、チャングム・ツアー(図星?)。幸か不幸か、あれだけチャングム・ツアーに乗り気だったTarlinが、最近の日韓情勢で再び行く気をなくしたので、Erillにはこの機会にぜひ母上と行っておくように促します。Tarlinからの許可もおりたことだし、梅雨入り前に行ってしまおうと、Erill、5月13日には6月6日発ソウル4日間のチャングム・ツアーを予約しました。
 ところが、予約から一週間とたたぬうちに思わぬ事態が発生。Erill父が体調を崩し、検査の結果、入院して手術をすることになったのです。手術の時期はまだはっきりしませんが、6月中になりそうです。こうなってはErill母もErillも行くわけにはいきません。出発まで一ヶ月を切っているので、キャンセル料は一人2万円。内心参っていると、そこにTarlin母様からのありがたい救いの手が。「韓流にはまっている妹が、どうしても一度韓国に行きたいというから、私達が代わりに行くわ」と、ツアーを引き取ってくれました。これで、旅行者交替ということで、手数料はキャンセル料の半額、1万円に抑えられました。不幸中の幸いです。あとは、Erill父が早く元気になってくれればいいのですが。その暁には、母娘2人でなく、親子3人で旅行かな。
 この2週間は舞鶴と京都の二重生活でしたが、これからのErill、しばらく京都、舞鶴、徳島の三重生活になりそうです。今月から定期的に仕事を手伝うことになっている恩師の先生にも報告しなければ。あたふた。
2006年5月21日(日) SAYURI
 舞鶴・京都の二重生活開始から2週間。少し慌ただしいですが、変化があって楽しいです。心配なのは、Erillがいない日のTarlinの食事。ベーコンエッグとトースト、ミニトマトとキューイ、バナナ、野菜ジュースで乗り切っているようです。後は、コンビニ弁当。う〜ん、微妙に心配です(-_-;。
 何はともあれ、今日は週末。Tarlinも京都に戻ってきました。今日は清々しい五月晴れ。といって、遠出する元気はないので、近くの公園で散歩し、近所のホールの映画上映会に行ってきました。本日の上映作品は、「SAYURI」。欧米でベストセラーになった日本の花柳界を描いた小説を、ハリウッドが映画化したものです。感想は・・・日本の描き方について、いろいろとよくない評判を聞いていたので、疑問点はいくらかあれど、それほどひどいとは思いませんでした。映像も神秘的で美しいです。むしろ、ちょっと神秘的すぎるきらいはありますが、これが欧米人が東洋に感ずるエキゾチシズムなのでしょうか。
 違和感があったのは、キャスティング。主人公の芸者、さゆりは目が印象的な青い目(両親とも生粋の日本人なのに。でも、これは原作通り・・・)を持っているという設定。子供時代のさゆりは、ぱっちりとした非常につぶらな目をしています。しかし、大人になってからを演じるチャン・ツイィー。彼女の目は、どちらかというと立ち目加減で、あまり大きくないので、演技そのものは悪くないのに、この役としては、存在が今ひとつ説得力がないように見えてしまいます。う〜ん、もともとスタイルがよく、シャープな身のこなしが格好いい女優さんなので、たおやかな芸者役には合わなかったのではないでしょうか。ストーリーそのものは、可もなく不可もなく、まあまあといったところ。個人的にはミシェル・ヨーと、桃井かおり、工藤夕貴がよかったです。欧米人が東洋に抱くイメージを知るには、いい作品かも?
 そして、「赤れんが博物館」に行った後、港沿いに連なる煉瓦の建物を見ながら、海上自衛隊の桟橋までぶらぶらと歩きました。
舞鶴は今でも軍港都市ですが、古い文化の香りと異国情緒が混然としていて、とてもいい街です。ただ、少し思ったのは、自衛隊の艦船。艦首にはちっちゃな大砲らしきものがたった1門ついているだけなのです。3月に尾道で見てきた大和のロケセットのと比べると、おもちゃのようで・・・
あまりに貧相。あっ、いえ、可愛いらしくあらせられるので、少し心配したりもしました。 舞鶴観光もおしまいに近づき、最後は、「五老スカイタワー」です。舞鶴湾が一望できる屈指のスポットです。天気予報は、本日の午後からは下り坂。 それを、あくどく察知していた Erill はTarlin が涙しながらお仕事をしていた ◎快晴◎ の前日に、下見と称して既に見ていたことは、先日の日記に書いた通りです。 はい、確かに本日、天気予報通りに 赤れんが博物館を出たあたりから雲が立ちこめてきました。 気を揉む Talin を尻目に Erillは、
「私は、五月晴れの下、素晴らしい景色を見ましたざぁーます。 おほほほっ。」ってな感じで余裕をかましていました。 五老スカイタワーからの眺めは素晴らしかったですが、天気が良ければなお絶景度合いが120%アップします。 悔しいですが、天気を察知していた Erill の勝利です。 ということで、写真も、前日に Erill が撮ったものを掲載いたします。 こんなかんだで、駆け足の舞鶴探訪は幕を閉じました。 これから数ヶ月を過ごす舞鶴。 とてもいい街でした。 
2006年5月28日(日) 素敵な音楽との出会い
 Tarlin は、2週間ほど前になりますが、偶然、素晴らしい音楽と出会うことができました。 それは、

     くちぶえ

です。 「えっ、何それ?」 と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、まさに、口笛での演奏なのです。 最初聴くと、 オカリナ? パンフルート? 何の楽器なんだろうと思うのですが違うのです。 もっと柔らかな、耳に優しい心地よさなのです。 
 分山貴美子さんという方の演奏なのですが、感動した Tarlin。 CDを取り寄せました。 しかし、舞鶴では聴くことが出来ないので、今回、実家に戻ってきて、やっと聴くことができました。
 初めて聴いたときは、車のAMラジオだったのですが、CDで聴くと感動も新たでした。 どこか、広い緑の草原にいるような気分にさせてくれます。 また、本当に、そんな所でそよ風に吹かれながら聴いてみたいと思います。 とても素敵な音楽に出会えた5月のちょっとした、うれしい出来事でした。 
 興味がある方は、 次のURLをのぞいてみませんか。
http://www.two-one.jp/wakiyama/index.html