師走になりました。慌ただしさの中に、淋しさが流れる一年の最後の月。寒さも増し、本格的な冬に入りました。冬支度も進み、道を歩いていると庭木に雪吊りがしてあるのが目に付きます。雪吊りというと兼六園が浮かびますが、北陸ではごく当たり前の冬の風物詩なんですね。
12月といえばクリスマス。いつもなら玄関にリースを掛け、居間にツリーを飾るのですが、今年は仮住まいなので何もなしです。住まいが無理なら、せめてHPに、と当ページの背景にリースを飾ってみました。ささやかなクリスマス準備です。
クリスマスといえば、ケーキ。この時期、いろんな店でケーキの予約を受付ています。先日たまたま寄って美味しかったケーキ屋にクリスマス・ケーキを予約しようかとTarlinに相談すると、「待つのじゃ。その頃は連休が取れるから、どこかに行くべし」。\(^o^)/
温泉で北陸の冬を堪能するもよし、信州のオーベルジュでホワイト・クリスマスもよし。いっそ、永平寺で1泊体験修行はどうでしょう?・・・ 宿や行き先を調べるのも、旅の面白さ。小さな冬の旅、今から楽しみです。
昨夜から大荒れの天気が続いています。 雨は夜半から雪に変わりました。初雪です。風も吹いています。数十分に一度は稲光が光り、雷鳴が轟いています。
朝起きたら、積雪5cm。山も建物も道も、雪が積もっています。でも、雨が降っているので、「一面の銀世界」の感動はありません・・・(-_-;。当然、車にも雪が積もっているので、Tarlin出勤の時、窓ガラスの雪を溶かすため、Erillも寒い中ぬるま湯をボールに汲んで外へ出、フロント・ガラスに湯をかけました。雨で道路が凍ってないのが幸い。Tarlinは無事出かけていきました。
雨と雷は、一日中収まりません。怖いのであまり外に出たくありませんが、食材がないので、雨が小降りの時を見計らって買い物に出ました。途中、四方が田んぼで、家もなく吹きさらし状態の所で、強い風に圧されて、傘がつぶれてしまいました(;_;)。
こんなにすさまじい荒天は昨日今日だけとしても、話に聞いていた冬の北陸の悪天候、明日からの一週間予報、雨と雪マークが続いています・・・ 天気予報で「日本列島は高気圧に覆われ〜」などとお姉さんが解説していても、高気圧なんてどこにあるの???って感じです。それでも、Erillが滞在していたデンマークよりは日が長いだけましですが。何せ、向こうは朝8時にやっと夜が明け、夕方4時には真っ暗ですから・・・(-_-;。
「冬の嵐」もようやく収まり、冷たい雨が降っています。毎週火曜は、Erillピアノの日。雷がおさまり、普通に外出できる天気になって、一安心です。レッスン室に着いたら、先生、「これだから、冬の北陸は嫌になりますってー。最近は雪が少ないから、まだいいですが・・・」長年住んでいても、この気候には慣れることがないようです・・・
久々のレッスン日記、ピシュナ、ツェルニーと順調(?)に進んで、現在の課題曲モーツァルト「トルコ行進曲」。右手の複雑なスケール、イ長調に転調して右手のオクターブ和音と左手の三連装飾音と同音連打、等、この曲は難所続きです。最初は右手のスケールが一番の難関かと思っていましたが、いざ始めて見ると一番のやっかい所は、イ長調の右手のオクターブ和音に左手の三連装飾音と同音連打の伴奏が入る部分。先生によると、左手の伴奏部分で、三連音の冒頭音、つまり一番低い音をはっきり出せないといけなそうです。特に「ラ」の音はイ長調の主音なので、強調するようにとのこと。なかなか弾けないので、まずはじっくり片手練習との御指示。ゆっくり弾き始めると、コツを掴ませようと先生名物(?)の歌が始まりました。「らっぱんぱんぱん らっぱんぱんぱん♪」・・・なるほど、軍楽隊の太鼓囃子を模しているのがよく分かります。でも、でも、耳について夢にまで出てきそうです(^_^;
Tarlinに話すと、「先生、実は昭和一桁の生まれ?今度、日の丸を振って兵隊さんを見送らんかったか聞いてみれ。」・・・そんなこと言える訳がないでしょう〜(-_-; そもそも、そんな御世代のはずがないのに、なんと失礼な。
何はともあれ、この難所、このように苦戦してましたが、3週間の練習を経て、ようやく様になってきました。この箇所は3回出てきますが、最後の一回だけ右手のオクターブが分散和音になります。ここはいまだに手こずっています(-_-;。自分では全然満足がいきませんが、先生いわく、大体弾けてるので、これも来週辺りで終わりにして、最後の二週間、別の曲を・・・とのこと。どうやら次次と先へと進めて、生徒にだれさせないご主義のようです。う〜ん(@_@)。二週間で弾ける曲って。易しめのソナチネでもやろうかな。
「チャングムの誓い」の影響でハングルをかじり始めたErill、半分くらいの文字は読めるようになりました。ハングルは大変合理的な文字。子音と母音を表す記号を組み合わせ、ちょうど日本語のローマ字を一文字で表すような仕組みになっています。ハングルを制定したのは15世紀中葉の王様、世宗。「チャングム」に登場する二人の王様、燕山君と中宗の父君です。中宗王の母君、皇太后の夫君ですね。なんでも、世宗は、「利口者なら3日、そうでなくても10日で覚えられる文字」を創りなさいと、学者に命じたとか。う〜ん、10日以上かかっているErillは、「利口でない者以下」のようで(-_-;
文字の次は初級文法と、「文法をしっかり学ぶ韓国語」という本をAmazonで注文、ついでに「日本の食材でつくるチャングム・レシピ」という本も買ってみました。文法の方は、日本語と似ているし、しょせん道楽なので暇なときに眺めてのんびり、ちょっとずつ覚えます。
「チャングム・レシピ」の方は、早速本日の夕食で試してみました。作ったのは「メチョック」。第五話で最高尚宮に就任したチョン尚宮が腕を振るって、王様の朝食に出したあれです。作り方はいたって簡単。ニラ、ネギ、ニンニクを細かく刻んで、味噌を醤油や酒、胡麻油等で溶き延ばした物と合え、豚肉にまぶして、ごま油で焼くだけ。しっかりした風味ながら、意外にしつこくなく、日々の献立に重宝な一品が加わりました。でも、朝鮮王朝の王様って、朝から濃い物を召し上がっていたようで・・・
レシピ集の他の料理は、さすが宮廷料理、美味しそうですが手間も暇も大変かかる物がほとんどです。挑戦するには、気合いが要りそう。
Tarlin、久々に休みの日曜日。日帰りで京都に帰って来ました。福井と滋賀の県境の峠は雪が積もり、山並は厳かに白く包まれています。京都に入ると曇りながら、福井より雲が薄く高所にあり、明るい空です。冬の福井の空は、雲が低く暑いので、暗いんですね。
今日の目的は、年賀状の準備。仮住まいの福井で年賀状を準備するために、去年もらった年賀状や住所録を取りに戻ったのです。年賀状、私たちはは毎年コニカやフジのプリントサービスで写真を入れて作ります。写真は一年のうちに旅先で撮った中から選ぶので、今年は2月のパラオ旅行が筆頭候補。そのフィルムも福井に持って来るつもりだったのですが、京都の家で作業中にオンラインで注文できることを発見!早速、フィルム画像をスキャナで読み込んで、注文。あとは福井の住まいに郵送されてくるのを待つだけ。(いや、それから宛名とメッセージを書く本当の作業が待っているのですが・・・) 何とも便利。…て、今頃こういうサービスに気付くとは、遅すぎるかも(^-^;
福井では作れない(いや、そんなことはないのですが、地元関西でないと気分が出ない?)お好み焼きで夕食の後、日付が変わって午前1時半福井に戻りました。ついでに、小さな卓上クリスマス・ツリーも持ってきました。テーブルの上にやっと現れた、小さなクリスマス。ささやかながら心華やかに過ごせそうです。
昨日から雪が降り続いています。朝、窓の外を見ると一面の雪景色。淡い水色の晴れ間も覗き、美しいです。雪景色に見とれていると、バリバリと轟音が響いてきました。黄色い除雪車が、車道の雪を除雪しています。はたと目線を眼前のマンションの駐車場に落とすと、何やら異変が…数人がシャベルを持って、雪掻きをしています。でないと車を出せないのです。Tarlinも歩ける距離ながら、車通勤。Erillもいっしょに外へ出て、雪掻きです。しかし、雪掻きをしようにもシャベルがありません。とりあえず、車に積んだ雪を手で払い始めましたが、なかなかの重労働。見ると、他の人は長い柄の先に四角い板の付いた、専用の道具で車の雪を落としています。そんな利器はおろか、シャベルすら持っていない我々。どうしようかと思っていたら、先に雪掻きを終えた人が親切にシャベルを貸してくれました。不慣れなため、雪を除けては車を出してスリップ…を繰り返し、奮闘すること20分余、何とか車を出すことが出来ました。初めての雪掻き。大変ながらもわくわくしましたが、これが毎日のことになると、確かにへとへとになりそうです。Tarlinの話ではいつもは10分の道が、40分近くかかったそうです。仕事の前に疲れてしまいそうです。
Erillの方も、こんな日に限ってピアノのレッスンです。駅まで徒歩15分。車道は除雪されていますが、歩道はほったらかし。先に歩いた人の足跡を期待していたら、人通りが少ないのか、不幸にも新雪状態。普通の靴で、10数cmはある雪に足を埋ずめて歩くはめになりました。途中から足跡がつき始め、やがて踏み固めた小径が現れ、何とか駅に着きました。ピアノの先生のお宅について、雪を払おうと傘を振ると、なんと開閉ボタンの所から柄が折れてしまいました。雪の重みのせいなのでしょうか…恐るべし。でも、1週間前に買って、2回しか使っていない新しい傘です。信じられません。ピアノの先生の話では、こんなに雪が積もるのは例年なら1月半ばで、12月はあまり降らないとのこと。レッスンをしている1時間の間にも雪は積もり続けます。私の次に来る人は車なので、車が入れるように空き時間に雪掻きをするとのこと。雪国は在宅での仕事も大変です。
予報では、一週間続く雪。あと1ヵ月の滞在とはいえ、このままでは日々の暮らしもままならぬので、帰ってからスーパーで雪対策グッズを購入しました。雪掻きグッズと雪靴、それぞれの専用コーナーも出来ていて、ひっきりなしに人が買っていきます。Erillも、雪掻き用アルミシャベルと車用雪下ろし棒、そして、自分用の雪靴の基本三点(?)を購入。その場で履いて帰りました。店を出ると日は落ちていましたが、雪の照り返しで空まで白く明るく、不思議な光景でした。これが雪明かりなんですね。
『チャングムの誓い』集中アンコール放送を見て、Tarlinが帰ってきた夜11時半、車が入れるように再び雪掻き。雪に潰れた一日でした。
今朝も雪。夜の間に降った雪で、雪掻きをしてない所は30cmくらい積もっています。車出しのための雪掻き、今朝は30分近くかかりました。毎回こんなことではたまらないと、Tarlin、徒歩で何とか行ける距離の職場まで明日から歩いていくことにしました。車道を見ると人が堂々と歩いています。歩道は昨日にもまして雪に埋もれています…膝から下は、沈み込んでしまいそうです。かんじきが要りそうです。
仕事に追われるTarlinの雪靴、本人にかわってErillが調達を頼まれました。雪靴は、雨靴と同じようなゴム長靴タイプと、上の方が紐付きカバーになっていて、紐で締めると雪が入らなくなる完全雪靴(?)タイプがあります。ゴム長靴も雪靴タイプも中は厚い布が張ってあり、温か。京都に帰ってからも履けるよう、Erillはゴム長靴にしました。Tarlinもゴム長靴にしたかったのですが、男性用はなぜか黒一種類しかなく、それもエナメル系に妖しく光っていたので、完全雪靴タイプになりました。
帰り道、除雪車があちこちで稼働しています。そこで驚きの光景が…この除雪車、除雪した車道の雪を歩道に置いているではありませんか。つまり、歩道は雪置き場。これでは、歩道を歩けるわけがありません…危なくとも、車道を歩かざるを得ないわけです。
雪は昼間もずっと降り続き、夜はさらに積もりました。帰ってきたTarlinの車を入れるために、再び雪掻きです。同時に帰ってきた人で、マンションの駐車場は渋滞状態。夜10時半に敷地に着いて、家に入れたのは11時15分。45分もかかってしまいました。天気予報を見ると、あと一週間は雪…はっきり言って、もう沢山!!
今日は雪は小康状態。久々に青空が拡がり、雪が白く輝いています。Tarlinは徒歩で出勤。Erillはお歳暮注文のため、市電で福井市内に出ました。いつもは無人の駅に駅員さんが出て、雪掻きをしています。電車を待っていると、地元の福井テレビが取材に来ました。夜、Tarlinから聞いたところ、朝この駅の踏切手前で雪のため車両が故障し、しばらく踏切が上がらなかったそうです。その事故から復旧した様子を撮影にきていたのでしょうか。
寒さは昨日より厳しいですが、それでも少しずつ雪は溶けているようで、路面は雪の少ない所は泥水で浸され、昨日は真っ白だった山の木々も黒々と樹容が分かるほど雪が落ちています。青空の下の雪は確かに鮮やかですが、雪景色としては昨日までのほうが美しく感じました。夕方には路面から雪解け水も完全に消え、安心して歩けるようになっていました。
帰宅後、車の周りの残り雪を片付けました。昨夜より大分少なくなっていましたが、それでも一時間の作業。雪に洗われたのか、車体はピカピカ。怪我の功名です。これで収まって欲しいですが、週末はまた大雪の予報。う〜ん(-_-;
この寒さと雪のせいか、Erill軽い風邪をひいてしまいました。おかげで雪掻きも控えざるを得ません。養生の友は、先週から始まった「チャングムの誓い」集中アンコール放送。韓国では秋から春にかけて放送された「チャングム」。アンコール放送中の後半「医女編」は、ちょうど真冬なのか、白い雪景色に韓服の鮮やかな色彩が映えます。しかし、ロングドレス状態のチョゴリの裾、雪で濡れたりしないのか?実際に雪国で暮らしてみると妙なことが気になり始めます(^-^;
雪の珍しい地域で生まれ育つと、憧れを抱いてしまう雪国。雪のある風土が生む風情は、ひとしおです。司馬遼太郎の説を借りれば、永平寺宮大工の技の流れを汲む、重厚な木造の越前民家が雪に耐える姿には、得も言われぬ静けさと力強さがあります。雪吊りに支えられた常緑の松や槇、つつじなどに雪がつもっている様子も絵になります。暮らしに培われた美です。夜。雪の照り返しが雲にまで反射し、日が落ちた後も明るく照らされる雪明かりは、不思議な光景です。
これまでも雪の風情を求めて、真冬の東北や北欧・ロシアに旅をしたことはありました。しかし、旅先では雪掻きはしませんし、北方に憧れ留学したデンマークも、緯度こそ高いけど、雪は少ない所。話に聞く雪国の暮らしの大変さは、今回、福井で暮らしてみるまで分かりませんでした。特に、雪掻きの苦労は経験してはじめて思い知りました。車で外出する場合、車を出すために1回、外出先で車を出すために1回、帰って来て車を入れるときに1回。計3回も必要です。1回の雪掻きにかかる時間は、少ない時で15分、多い時で30分〜1時間近く。重い雪をシャベルで掻き続けるのは予想以上の重労働で、終わった後は腕も体もくたくた。お風呂に入って体を温めないと、次の行動に移れません。今の住まいは集合住宅なので車周りの雪掻きだけで済みますが、もし一戸建てなら屋根の雪下ろしも必須。考えただけで気が遠くなります。
加えて、雪道を歩くときの危険。足を雪にとられる心配がある上、車道を除雪してくれる除雪車も歩道までは手が回らず、それどころか除雪した雪を歩道に置くため、歩道が歩けなくなり、遠回りでも車通りの少ない道を探して歩くか、危険を冒して車道を歩かねばなりません。屋根や木の枝から落ちてくる雪にも注意が必要です。
厄介きわまりない雪。それでも、この雪があるからこそ、北陸は清冽な水に恵まれ、米や野菜が美味しく、また冷たい雪解け水が海に流れ込むおかげで、魚の身も甘くしまるのです。北陸の豊かな食は、雪がもたらすものといえます。
しかし、例年より一ヶ月早い今回の大雪は、恵みどころか被害をもたらしているようです。本来ならば越前蟹や寒ブリの最盛期ですが、荒天で漁に出れず水揚げ高は激減。越前水仙も茎や蕾が折れ半数が駄目になったとか。越前蟹は価格が2〜3倍まで高騰しているそうです。越前海岸の水仙と越前蟹、楽しみにしていたのですが(;_;)。
降雪量が増えた原因は、北極圏から来た寒気団のほかに、温暖化で海水温度が上がり、大気中の水蒸気が増え、寒気が入ると雪が降りやすくなったからとか。温暖化に伴い、今後も降雪量は増えると予測されているそうです。気候のバランスの崩れが、雪の恵みを禍に変えてしまうのでしょうか。考えることの多い大雪です。
昨日、一昨日と雪も収まり、晴れ間が覗く穏やかな天気でしたが、昨日夜半から再び雪。朝起きると、一面に輝くばかりの雪が積もっています。せっかく雪が溶けて路面が顕れていた所も、再び真っ白。Tarlinは雪掻きを避けるために、本日も徒歩で出勤。Erillもついでに外出ると、雪はさらさらの粉雪。美しいパウダースノーです。降ってくる雪も、小さく軽やかです。先日までの雪は、水分の多い湿雪(いわゆるボタ雪)で、雪掻きをしていても重かったのですが、この雪なら少しは楽そうです。
本日でTarlinの土日返上の厳しいご奉公は終わり。明日からは4連休。24日から26日まで2泊3日でのんびり雪見旅行をしようと、安曇野のオーベルジュと奥飛騨の温泉宿を予約しました。この5月に上高地旅行で泊まったのと同じ宿です。しかし、またまた大雪の予報が出ているのに、はたして目的地に辿り着けるのか?そもそも福井を出られるのか?Erillが心配していると、Tarlin、「大丈夫じゃ。雪国の方がこういう事態は強いのじゃ!」・・・でも、現時点で新潟〜長野を結ぶ高速道路、不通ですが(-_-; 果たして、無事に旅を決行できますやら〜。
やっと、辛く、長かった、お仕事が終わって・・・ 終わってませんって、一時休戦になっただけ。とにかく、今必要なのは、ゴージャスな休息。 ということで、福井脱出計画を企んでいたのですが、不届きにも
一昨日来より Erill は、「大丈夫?」だの、「危なくない?」だの、「みんな(Erill のいう“みんな”とは大抵、両親および二、三の友人だけです。 なぜ、それで“みんな”なのかいつも理解に苦しんでいます)心配しているよ」などと、Tarlin
の「夢のクリスマス ゴージャスツアー」に水を差すようなことばかりのたまっておりました。しかし、「ならば、一人で行くから留守番よろしく。」と一喝すると、流石にお留守番は嫌のようで、大人しくなりました。
前置きが長くなりましたが、今日は出発の日、福井は雪もほどほどで、朝の駐車場の雪掻きも15分くらいで脱出可能になりました。高速道路も比較的順調で、北陸道から上信越道に入り長野道とリレーして、信州に入りました。本日のお目当ては、諏訪湖畔にある「原田泰治美術館」です。昔(今からン○年前)に見た懐かしい風景が心を和ましてくれました。 諏訪湖はもう、結氷が始まっていて岸から湖面が凍り始めていました。「ここが女工哀史の里よ・・・強欲な製糸工場はまだあるのかな」等とたわいのない会話をしながら、今日の宿がある安曇野へ向かおうと岡谷インターチェンジに入ると、車の向きが変わったところで、なんと、夕日に照らされた富士山が眼前に飛び込んできました。毎日、どんよりとした天気の中で過ごしていた私たちには、余りに鮮烈な景色でした。