10月になりました。朝夕の涼しさはもちろん、日中も爽やかになり、一気に秋になった感じです。道ばたにはすすきの穂がちらほら顔を出し、気の早い木々は、もう色づき始めました。
 今日は、朝から自治会の一斉清掃。公園や道路端の草引きです。私達が住んでいる所では、5月と10月と、年に二回草抜きがあるのですが、今年は5月の分が「早梅雨」で流れてしまい、おかげでかなりの草茫々状態です。
 涼しいので、汗も出ず(汗かきのTarlinは、それでもかいていましたが)、作業もはかどります。最初、道ばたの小さい公園からとりかかったのですが、ここでの大敵は、ピラカンサ(常磐山査子)と荒地盗人萩(アレチヌスビトハギ)。ピラカンサには棘があるし、アレチヌスビトハギは、9月に入ると萩によく似たピンクの花を付け、目を和ませてくれるのですが、その後に出来る種の入った実が、いわゆる「ひっつき虫」で、ちょっと傍を通っただけで、すぐ服にくっつく厄介者です。
 町の敷地なのに、あまり手入れが行き届いてないこの公園、花壇の植え込みを覆わんばかりに、この二つの植物がはびこっています。Tarlinが花壇に入り込んで退治を始めたのですが、ピラカンサの棘に刺されるは、途中からErillも入って加勢したら、ほんの少しの間に出シャツもズボンも、はては靴下まで、荒地盗人萩の緑の実が、びっしりついて、すそのほうなど、ほとんど一面緑になっている所もあります。
 ピラカンサは西アジア原産で、明治時代に入ってきた植物、荒地盗人萩は北アメリカからの帰化植物だそうです。どちらも、すごい繁殖力。恐るべし、外来植物。
 抜いた草で一杯になった袋を集積所に持っていたら、近所の人がみんな「引っ付き虫、凄いねえ」と声をかけてくれます。中には、あまりの凄さに笑い出す人も。「労働の証。」「新しいファッションですよ。」と、笑って切り返す我々。何より、このひっつき虫を取らねばならないことを思うと、先が思いやられます。草引きそのものの疲れよりも、後始末の気苦労にうんざりしそうなErillでありました。

2004年10月3日(日) 秋の草引き

 今日は、朝Tarlinを送り出した後、午前中は本を読んだり、ピアノを弾いたりして過ごし、午後からは買い物。NHKのラジオ英語講座とドイツ語講座のテキストの10月分を書店で買い求めます。毎月、月末までには買っているのですが、今月は買い忘れ、放送開始日当日に買いに走る羽目となってしまいました。
 ところが、大抵の英語講座テキストは、平積みになっているのに、『リスニング入門』のテキストだけ売り切れ!慌てて、隣の別の本屋に駆け込んだら、そこではぎりぎり一冊だけ残っています。辛くも買えたわけですが、語学講座にして、この人気は何?と思いきや、リスニング入門は、今月から名物講師の遠山顕先生が新しく担当。その効果なのでしょうか?恐るべし、遠山人気。
 早速、夕方番組を聴いたら、ご存知の方は想像が付くと思いますが、講師もゲストも、まるでDJ?と聞きまがうような、もの凄いハイテンションでありました。でも、とっても工夫された内容で、単調で受け身なりがちなリスニングが楽しくなるような、クイズあり、聴解問題あり、発音練習ありの、視聴者の積極性を引き出す構成。NHKの英語講座は、本当によく研究されています。
 そして、夜は、『ちゅらさん3』を見ながら、昨日の草引きで服に付いた「ひっつき虫」取り。ズボン、シャツ、靴下がそれぞれ2着ずつの、計6着。軍手でぺたぺたするとよく取れると聞いたので試すも、あまり効果はありません。「ひっつき虫」も植物、一日のうちに乾いてしまって、付着力が落ちてしまったのかも。結局、手で地道に取って、『ちゅらさん3』が終わってもまだ作業の最中で、結局取り終わったのは、10時15分頃。恐るべし、ひっつき虫。
 それにしても、小浜の海は綺麗ですね。旅心が誘われます。
 「本日は、ひたすら恐るべしの一日」でまとめるつもりが、なんだかNHKの回し者のような内容になってしまいました。ちゃんちゃん。

2004年10月4日(月) 草引き、その後

2004年10月8日(金) 男料理の達人

 今日は、Tarlin は会社が終わってから職場の同僚5人と、上司のお家へホームパーティに行きました。 お家と言っても、その上司は単身赴任中で家にはお一人なのです。 しかし、これまでもこの上司の料理の腕前は色々なところで耳にしていましたので、美味しいものには目のない Tarlin は密かに楽しみにしていました。 

 そこで、Tarlin も 「これは1本持って行かねばなるまい」と、土佐で買ったとっておきのお酒「酔鯨」をひっさげて駆けつけたのでした。 もちろんこの日は通常の出勤日ですので、神聖な職場に酒瓶を持ち込み、密かに冷蔵庫に隠していたわけです。 悪人ですな・・・

 宴も始まり、次から次へと出される料理に舌鼓を打ちながら、楽しい一時を過ごしました。 出てきた料理は、「サンマの南蛮漬け」・「マグロのタタキ」・「焼き鳥」・「カニシュウマイ」・「サラダ」・「マグロの漬けがのったちらし寿司」 包丁を持てない Tarlin は唯唯、恐れ入るばかりでした。
 帰って Erill にその話をすると しきりに感心し、「その上司に弟子入りさせてもらえば?」などと勝手なことをのたまっておりましたが、うーん 無理ですな。ということで、この diary を借りて 我がErill君に覚悟を決めていただこうと思います。

 えっ、なんの覚悟? つまりあれですな、「病気とかになっても食事の面倒はみてやれんから勘弁な」とか、「無人島に漂着しても生活力無いよ」とか・・・  まぁ、早い話が、これからもよろしくと言うことですね。

2004年10月10(日) Erill 寝込む

 なんと、8日にあんな日記を書いたら、Erill が本当に熱を出して寝込んでしまいまったではありませんか。 最初は、「もしかして 挑戦?」 とも思いましたが、体温計は まぎれもなく37.8度を指しているし、どうやら本当に風邪のようです。 流石に食事を作ってあげることは出来ませんが、そこは母上に任せておいて、Tarlin は、Erill が、病人特権でもって要求してくる「くだもの欲しい。」だの「アイスクリーム欲しい。」だのという要求を一つずつこなしたのでありました。
 というわけで、台風一過、天気も良かったにもかかわらず、遊びに行くわけにも行かず、今日は、黙々と、溜まった国内旅行編のページ作りに勤しみました。やっと8月の高知旅行のページを完成させたのですが、 Erill の検閲を受けなければいけないのでアップするのは明日になります。もちろん、大なたを振るわれたりしたら、明日のアップも危ういですが・・・
 国内旅行編は、昨年、一昨年の分が遅々として進んでいない上に、また先月も萩・津和野に行ったりしているので、まだ当分はかかりそうですね。

 10月に入ってから、夜から朝にかけてぐっと涼しくなり、そのせいで風邪を引いたのでしょう。Erill、毎年、秋から春の始めまでは風邪に悩まされていて、ここ2年は特にひどく、毎月のように風邪を引いては、数日は微熱を出し、治るまで10日から二週間はぐずぐずしています。風邪を引くと、少しでも喉を楽にするために常時マスクをするのですが、人間社会で出仕していた頃、元気になってマスクを外すと、仕事場で同僚さんから「マスクをしてないErillさんて、珍しい。」と言われる始末。かかりつけのお医者さんにも、風邪でかかるたびに「本当によくひきますねえ。」と言われています。(だったら、単に感想だけじゃなくて、通りいっぺんでも何でもいいので、予防方くらい指南頂きたいものですが、ErillとTarlinかかりつけのお医者さんは、診断と処方は的確なのですが、言葉少ない方のため、何もおっしゃってくれません…)
 それにしても、このままでは一年の4分の1から5分の1は風邪をひいている勘定です。さすがにたまりませんので、昨年からは、人に聞いて自分でも思いつく限りの風邪対策は全て(?)講じています。
 1.外から帰ったら、まずうがい&手洗い
 2.部屋には加湿器、リビングには洗濯物室内干し
 3.夜寝るときは、首にはタオル、足には靴下、口には口閉じテープとマスク
   (怪しい)
 4.おかしいと思ったら、すぐ葛根湯服用&マスク着用
 これで昨年は、すくなくとも一昨年よりは風邪を引く回数が減り、毎月風邪っぽい症状は出たものの、熱が出て寝込むほどの風邪にかかったのは、うち、2、3回ですみました。
 そして、今年。寝るときに首にタオルを巻き、口閉じテープだけで油断していたら、いきなりシーズンしょっぱなから、いつになくひどい風邪にやられてしまいました。ちょっとこたえてしまったErill、こうなったら何とか風邪体質を払拭したいと思い、「免疫力を高める」という健康食品のプロポリスなる物を取り寄せました。ミツバチが唾液とユーカリ等の樹液を混ぜてつくる樹脂で,巣に塗って内部を無菌状態に保つ物質だそうです。抗菌・抗炎症作用を持つ、いわば天然の抗生剤で、ドイツやデンマークでは医薬品扱いとか。
 半信半疑ながら、とりあえず試してみましました。Erillが買ったのはカプセル状で、早速一粒飲んだところ、その効果かどうか分かりませんが、体の芯からすーっと元気が起こるような感覚になり、頭がすっきりします。ピアノを弾くと、いつになく指がしっかり動き、指先に汗がにじんできます。今までの疲れがとれて、エネルギーが全身に行き渡ったような感じです。新陳代謝がよくなったのか(そんな効果はあるのか?)、単にまだ体温が微熱すれすれなだけなのか? はたして、これでこの秋冬の風邪事情は好転するやいなや。祈るばかりです。

 日曜日から風邪を引き、38度近くの熱で一日中寝込んでいたErill。その夜には、炎症による刺激からくる歯痛にうなされ、夜中にTarlinを起こしてしまいました。月曜日は日中熱は下がったものの、久々の長時間発熱で全身ふらふら。それから2、3日は、夜になるとまた37度半ばまで熱が上がり、昼間は下がるの繰り返しでしたが、昨日辺りから夕方の発熱が微熱に落ち着き、復活の兆しがみえてきました。いつもの風邪なら喉が強烈に痛いのですが、今回は喉は大したことはなく、それよりも熱と鼻にきています。

2004年10月15(金) プロポリス

2004年10月17(日) Erill 復活の兆し

 先週から寝込んでいた Erill も漸く回復してきたのか、様々ないたずらをはたらくようになってきました。 まだ鼻の調子がいまいちのようですが、先週のしおらしさとはうってかわっていたずら者になっています。 ただ、大事をとって、この土・日もお家でおとなしくしていました。  そのおかげで、ホームページ作りの方が結構進みました。 ということで、先月の「萩・津和野旅行」の内、津和野の部分だけですがアップできました。 しかし、あれですな。旅行記のページを作っていると、無性に次の旅行に行きたくなっていけません。 つまり、

  Erill が病気 → どこにも行けないからホームページ作り → 旅に出たくなる →
  されど Erill が病気 → どこにも行けないからホームページ作り → 
  旅に出たくなる → ・・・・ 

と Tarlin にとってはストレスの悪循環にはまってしまいます。 ということで、 Erill に言いたい。 いたずら者でもよいので早く元気になれと。

 先週から引いていた風邪が大分よくなって、日常生活が正常化しました。まだ鼻がぐずぐずして、その影響で喉が少しいがいがしていますが、もう大丈夫でしょう。今回は、鼻の炎症からくる微熱に、二日前まで悩まされました。
 日曜日の日記で旅に行きたくてストレスを起こしていたTarlinですが、これからしばらくはTarlinの方が休日出勤・休日出張で土日がつぶれる模様。お出かけは、11月に入ってからになりそうです。
 しかし、いい季節になって、街路樹も色づいてきたというのに、また台風。10月は例年、まだ台風が来る季節とはいえ、今年は多すぎます。台風の影響で、野菜が値上がりしているのも困りもの。徳島のErillの実家も、自家用野菜がそろそろ食べ頃になってきたのに、獲りに行けないと嘆いていました。お米は大丈夫かなあ。
 この分では、熊の被害もとまらないだろうし・・・ もうこれを限りにして欲しいものです。

2004年10月19日(火) ようやく

 各地で台風の被害が激しいようです。仕事が山積みのTarlinは、昨日は家に帰らず、会社に泊まり込んで、そのまま福井出張に出たのですが、例の舞鶴道閉鎖で予約していた高速バスが運休。バス会社jからの電話で、朝6時にたたき起こされたErill、その後Tarlinに連絡をつけ、言われるままに福井までの交通機関の情報をホームページや電話でチェックして、Tarlinに知らせたのでした。
 家のほうは、目の前が林になっていることもあり、普段なら台風で暴風警報が出てもあまり風雨が強くなることはなく、本当に警報が出ているのか疑ってしまうほどなのですが、今回はさすがに激しく、夜8時から11時頃まで轟々と風雨が吹き荒れ、雨戸の入っていない書斎や廊下の窓は、ガタガタと鳴り通しでした。
  恐かったのは雷鳴です。夕方6時くらいでしょうか。地鳴りのような音が、どこからともなく聞こえてきたかと思うと、しばらくしてまるで爆発音のような凄まじい轟音が起こり、家中の壁が揺れたのでした。一瞬、竜巻か、はたまた飛行機かヘリコプタが墜落が墜落した(飛んでいるはずがないのですが)のかと思うような、普段の雷とは随分違う音と、強い衝撃でした。隣の団地に住んでいる義兄様の話では、轟音の前に空がぴかっと光ったそうですので、確かに雷だったのでしょう。台風で異常な気流が発生して、通常と違う聞こえ方になったのかもしれません。
 台風一過の今日は、さわやかな秋空(この高気圧が、台風を招いている張本人なのですが・・・)。Erill、木曜は研究会の先生のおられる奈良市内の大学に行く日です。今日は2時には用が終わったので、奈良公園の中を散策しながら帰ったのですが、被害はあまりなかったようで、折れた木の枝が散乱・・・ということもなく、秋色に染まり始めた飛び火野では、いつもと変わらぬ様子で鹿が群れ、すすきの穂がのどかに揺れています。
 平城京も平安京も、いにしえの都は災害のない所が選ばれていたことを実感する光景でした。京都と奈良の間に位置する我が家が、台風が来てもあまり影響がないのも、そういう土地だからなのだろうと、Erillの場合、実家が台風の多い四国だけに、ことありがたく思うのでした。

2004年10月21日(木) 台風一過

 先週は、会社で泊まり込みや出張で、ほとんど家にいなかったTarlin。この週末も、昨日か出張に出ていたのですが、今日は少しは早めに帰って来れるということで、ちょうど買うべき物があったので、夕方Erillも大阪に出て、梅田でお買い物をすることにしました。
 買うべき物とは、携帯電話です。今使っているのは、2年前の6月、結婚した翌月に買った色違いの携帯電話。ドコモとしては初めて発売されたシャープ製のカメラ付き携帯だったのですが、カメラ付きカラー液晶の例に漏れず、もともと電池の保ちが悪かったのが、使っている内に減り方にどんどん加速度がつき、最近では半日もすると電池残量3から2になってしまいます。
 新しい技術好きのTarlinは、昨年あたりから早々と本体買い換えを主張していたのですが、Erillは、本体はまだ使えるし、電池だけ新しく買えば、と思っていました。が、さすがにここ最近の電池の減り方に、そろそろ買い換え時かと思っていた矢先、昨日、出張前の朝のドタバタの最中、Tarlinの携帯電話のアンテナが、何と根元からすっぽりと抜けてしまったのです。仕方なくその場しのぎの処置で、外れたアンテナを再び差し込んで持っていたのですが、その夜Tarlinから電話がかかってきました、「アンテナ家に落ちてないか探して。」「床に掃除機かけたけど、なかったよ。そっちじゃないの?」「いや、見あたらないから家だと思う。」
 アンテナが見つからないまま、今日6時に大阪駅で落ち合ったTarlinとErillは、ヨドバシカメラに向かいました。アンテナのないTarlinの携帯電話は、あたかも針のない柱時計のように間抜けで、見るも無惨です。この一件に懲りた我々、三菱のアンテナのない(つまりアンテナ内蔵型)の機種をそれぞれ買いました。
 その後、富国生命ビル下の中華料理屋で夕食を食べ、新しい携帯電話で遊びながら家まで帰ったのでした。
 結局、Tarlinの前の電話のアンテナは、出張鞄の中から洗濯物といっしょに出てきたのでありました・・・

2004年10月24日(日) 携帯電話のアンテナ

 Tarlinは昨日から明日までまたまた出張。Erill、今日はお世話になっている研究会の先生の大学に行く日です。風邪が流行っているらしく、休んでいる学生さんが1名。この日出会った学生さん5人のうち2人も風邪を引いている状態。Erillも先の風邪の名残で軽い咳をしています。お昼は、交換留学生のドイツ人の男子学生を囲んで、お食事会ですが(こういうのを、ドイツ語でStammtisch((シュタムティッシュ=常連さんテーブル))というそうな)、このドイツ人留学生さんが、またひどい風邪を引いています。
 日本に来てやっと一ヶ月で、慣れない異国の地で色んな疲れがたまっているのでしょう。「ドイツにいるときは風邪なんて2日で治ったのに、もう一週間も治らない」と、かなりしんどそうです。それでも母語のドイツ語を話したい一心で、この場に来たのだと思いますが、何だか話をしているのが気の毒なくらいです。
 ドイツ語と日本語ないまぜで日本に興味を持った理由などを聞いていると、突然、「はい、Erillさん、ここから通訳してみて」 「は、はあ〜っ(@_@)」
 3年間のデンマーク滞在中にドイツ語は忘却の彼方に去ってしまったErill、何とか大筋は分かったものの、後半ナチュラルスピードについて行けず、詳細はちんぷんかんぷん。
 正直にその旨申告して、もう一度後半部をしゃべってもらい、先生に再通訳して頂いたら、要点だけは何とか間違わずに聴き取れていたようでした。とにかく、肝を冷やした一時間。いいさぁ〜、もう一回勉強し直しさぁ〜>ちゅらさん風に。
 それにしても、Erillの席は、左隣がこのドイツ人学生さん、右隣がやはり風邪気味の学生さん。自分も咳をしてウィルスをまき散らしていたので同じ穴のムジナなのですが、家に帰ってから、イソジンで猛烈なうがいをしたのは言うまでもありません。

2004年10月28日(木) シュタムティッシュ